カモミールの不思議
三軒お隣のおじさまの畑に、
ぽつぽつ咲き始めたのは去年のことです。
「どこからか種が飛んできたのかな」
と、おじさん。
「耕しちまおうと思ったんだけど、
お隣の〇〇ちゃんに
なんとかっていうハーブでねえ?
と言われたから、
ちょっとこのまま様子みてみるわ…」
そうして冬を越し、
去年の何十倍もの面積になって
この春、カモミールの群生が現れました。
見晴らしがよくて、風の抜けるこの丘。
カモミールさんはきっと、
大好きだったのでしょうね。
人が場所を考えて植えたのではなく、
勝手に生えてきたところが、
きっと大きなミソ!
私の庭でも、
ちょこちょことカモミールを植えているけれど、
翌年は無くなったり、
小さな花が咲くだけだったり。
わたしのちっぽけな頭であれこれ計画し、
情報を集めて、考え抜いたところで、
思ったようには上手くいかないこともある。
それにしても、自然のセンスはおみごと。
こぼれ種や鳥が運んだ種が大地に着地し、
自然に芽吹いたものたちは、
生き生きと美しく、大きく育って。
周囲の風景にも調和している。
人智を超えた、
自然の中での植物たちの調和的共生力は凄い。
この庭を8年やってみて、つくづく思う。
『もう手放しで尊敬するしかない』と。
自然界の一員の「人」というパーツとして、
わたしは、自然界を司る天使さんからの指令を、
(天使さんと呼ぶのがふさわしいのか、
今の私にはわからないけど。仮に。)
あれこれ色々とこねくりまわさないで、
いかに素直にキャッチできるのかが、
最大のミソなんじゃないのかと。
このごろは本気で思って修練しているところです。
(つまり、ぽけ~っとしている!?)
そうそう。
朝早すぎると、カモミールさんは、
花びらをキュッと反り返しています👆
けっこうお寝坊さんのようです。
カモミールの横には、
ハルジオンかヒメジョオンか…。
カモミールのように香りはないけれど、
一面に咲いている姿は、ほんとうにかわいい。
でも、雑草として人は区分けする。
(わたしも、伸びてきたら刈ったりする)
この基準はいったいどこからくるんだろう……。
今日もつぶやきにおつきあいいただき、
ありがとうございました。