夏の野菜と秋の風
わゎ!ちょっと油断していたら、
大きくなりすぎました!
きゅうりさん。
こちらも、数年種を継いでいるもの。
品種は何だったか・・・
かわからなくなってしまいましたが、
ちょっとコロンとした姿がかわいくて、
ジューシーな美味しさです。
夏野菜は元気いっぱいですが、
そろそろ風が涼しくなって、
夏と秋がいったりきたり。
大きなオニヤンマさんが、
すごい勢いで飛んできてホバリング。
「そのかっこいいお姿の、
写真撮りたいからじっとしていて~っ!」
とお願いしてみたら。
「どーぞ」とばかりに、
ずいぶん長い間静止してくれました。
お願いしてみるものですね!
数日前、ブログを書いていて
そういえばこんな本あったなぁと、
本棚から探し出して、
もう一度読みかえしてみました。
『あたりまえ』と思っている世界観。
似ているヒトはいるとしても、
一人一人違うものだって。
頭ではわかっているんだけれど。
あまりにも世界観が大きく違っている、
ヒトとヒトのコミュニケーションについて、
(外国の異文化の方とか、世代が違うとか)
どうしたらいいのかと、
考えていたところでした。
(実はこのテーマでよく悩む)
「違う」というのは、困ったことではなく。
どうやって相手の観ている世界を想像してみるのか、
それを面白くさえ感じる、
ヒントをいただきました。
生き物たちの視覚について、
とてもわかりやすく書いてある良い本です。
*********
『ヒトの見ている世界
蝶の見ている世界』
野島智司著/青春出版社より引用
生き物の見ている世界がテーマのこの本ですが、考え始めると、そこにはヒトと生き物との関係についてはもちろん、人間社会にも通底するヒントが隠されているように思えてなりません。
小さな虫に「君はどんなふうに世界を見ているのか」と尋ねても、決して答えてはくれません。たとえ万が一、言葉を操る昆虫がいたとして、見ている世界をすべて言葉で説明し尽せるわけではありません。そもそも言葉自体も、無限ではないからです。
私たちヒトも一人一人、世界について異なる見方をしています。同じ赤色を同じ赤色と認めているからといって、同じように赤色が見えているとは限りません。他者と同じように「見る」という体験をすることは不可能であり、表現する言葉にも限界があるのです。人間社会では、そのために不幸にも対立し合ったり、傷つけ合ったりすることが少なくありません。
けれどヒトは、それでも他者と通じ合うことを信じ、そこに価値を見出しています。そして実際に、他者と重なり合う部分を日々深めているのが、ヒトという生き物の特徴ともいえます。この本のもう一つのテーマは、そんなふうに私たちヒトが異質な他者とどのように価値のある関係を築いていくことができるか、ということだったのかもしれません。この本を読み終えたら、ぜひすぐにでも、近所を散歩してほしいと思います。通勤、通学途中のいつも歩く道でさえ、たくさんの見え方があることに気付けるはずです。チョウの見方、ネコの見方、コウモリの見方、あるいは子供の見方、大人の見方、私の見方、他人の見方。そんなことを想像しながらいつもの道を歩くのも、きっと悪くないはずです。
**********