紫陽花に光があたるまで
昨年の夏に、
フラワーエッセンスをつくる会を、
開きました。
お題は
お庭に出て、
おひとりおひとりの、
心ひかれるお花を探して。
大きくて可憐なお花と出会う人
はかなげな優しい色のお花を選ぶ人。
それぞれのお人柄に、
なんともしっくりくるお花が
選ばれていきました。
お友達のよしえちゃんは、
お庭をぶらぶらしていました。
お花を探している様子でもないので、
「お花は見つかった?」
と聞いてみました。
「お花はすぐに見つかったけれど、
お日様があたるのを待っているの、
あじさいよ!」
そういって、ニコニコしています。
フラワーエッセンスをつくるときは、
太陽が当たっている時に花を摘むのです。
サンサンと陽があたる表の道にも、
あじさいの花は咲いているけれど、
どうしても、
塀の裏側の日陰に、ひっそりと咲く、
その紫陽花に心惹かれたのだとか。
しばらく待っていたら、
塀の隙間からスッと光が射してきて。
よしえちゃんは、
丁寧に少しだけお花を摘みました。
湧水のボウルに摘んだお花を浮かべ、
慈しみ深く両手で包み込む、
よしえちゃんの背中は、
まるで小さな少女のようでした。
しばらく陽光をあてて、
フラワーエッセンスが出来上がったら、
お花は大地へお返しします。
みんなの輝ける本質と、
お花のエッセンスが響き合い、
美しい光が放たれた瞬間。
よしえちゃんは、
立春の日に、天へと旅立たれました。
魂を震わせる、シンガーソングライター海老原よしえさんの唄をぜひ聴いてみて下さい。
私は過去に、もう二度と立ち上がることができないのではと思うくらい、暗闇の中へと入り込んでしまった時がありました。そんな時、よしえちゃんの唄をよく聴いていました。ある日、日本中を飛び回っていて忙しいはずのよしえちゃんが、どこからともなくスッと現れて、静かにそばに寄り添っていてくれたことがありました。あの時に感じた何とも言えない安堵感は「いつかまた、私にも光がさしてくることを、どこか深いところで信頼していてくれたからなんだなぁ」と、去年の6月、紫陽花のお花にお日様があたるのを、のんびりと待ちながら思ったものです。そして今「わたしたちはひとりひとり、光そのもの」と、よしえちゃんがやさしく語りかけてくれているようです。
生きとし生けるものたちの命を慈しみ、調和を祈り。どんなときにも真実を高潔に生ききることの美しさとともにある、愛の人でした。心よりの感謝とともに、ご冥福をお祈りいたします。
☆2019年2月9日追記☆
2018年7月、
『この世界を波としてとらえてみよう!』の集いの中で、
よしえちゃんの歌と彦さんのピアノは、
あの夏の風景ととけあい、
どこまでも広がる美しい波を奏で、
わたしたちを包んでくれました。
ご参加者のお一人、Yさんから、
メッセージとともに、
その時の音源をシェアしていただきました。
ありがとうございます!
☆☆☆Yさんより☆☆☆
美しくはらはらと舞い降りる白い雪の時刻、天にまで届くほど大きく立ち昇るよしえちゃんが、みんなの祈りの輪の中、祈りと共に、地球と共に隅々まで輝き渡るのをシェアさせてもらいました✨⭐️
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この会のナビゲートをして下さった、
水谷明子さんのブログはこちら
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